

Taipei
Taipeiは、とにかく深い、そして重い。 ものすごくバイタリティーに溢れていて、混沌としている。 日本よりも西洋的に感じる部分もあるし、東洋的に感じる部分もある、強烈な土地。 伝統が守られているけれども、若い人がよく育っている、未来志向の土地だということがよくわかる。 中国は行ったことがないけれども、全く違うのではないかしら。 お正月前ということもあって、買い出しに付き添わせてもらったのだけれども、この活気には最も気圧された。 医食同源という考え方があるけれども、それが暮らしを構築している。 ごはんは美味しいし(ちょっと油っぽいお料理も多いけれど)、とにかく滋養と活力のある世界。 漢方のお店にも連れて行ってもらって、その考え方に深く共感する。 道教のお寺でお祈りの仕方を拝見させてもらったのだけれども、これがまた強烈な経験だった。 世界観、人生観がここまで違う世界があるのだな。 占いの結果を重要な指標とすることも、私にはあまり馴染みのないことで、その心のあり様を想像して、色々と考える。 故宮博物院も頭がクラクラするほどやはり強烈なところがあって、


Freundschaft
ブログを更新するつもりはなかったのだけれども。 自分のために。 8年ぶりぐらいに会った友人だけれども、何も変わらず。 昨日会ったかのように話し始めて、いくらでも話せる。 彼女は日本語、英語、ドイツ語ができるから、私たちはいつもそのどれかで話すのだけれども、私は中国語を頑張らないといけないなあ。 彼女は、今年、同僚二人と会社を起こすのだそう。 その同僚とも会って、一緒に食べ歩く。 私は、蓮霧という果物が気に入って、ホテルに持ち帰って食べている。 来週が旧暦のお正月なので、みんな大掃除に忙しいらしい。 とても良い時に彼女に会えたと思う。 明日は、ある場所へ。


departure day
おまけ。 今朝の月と太陽。 月の周りの空は、オパールみたいな色合いに光っていた。 綺麗。 カメラが壊れてしまって、ずっとiPhoneで撮っているけれども、やはり新しいカメラを買おう。 荷造りして、出発。


bis Februar
カザルスのCDを相変わらず聴き続ける。 サン=サーンスの「白鳥」が流れるたびに、去年(先月)伺ったヘーデンボルク・トリオさんのコンサートを思い出す。 この曲をアンコールで演奏してくれたのだった。 ヘーデンボルクさんの「白鳥」の方が、ゆっくりで、どこか幻想的で好きだったかな。 「おやすみなさい」の曲として紹介されたからか、そういう曲としてインプットされた。 ベートーヴェンのピアノトリオのCDを2枚出されていて、最初の一枚はもう聴いているのだけれども、録音時の空間の広さが伝わってくる好きなCDです。 2枚目は品薄になっていて、やっと取り寄せることができたので、聴くのが楽しみ。 仕事は、やりきる。 18時間では済まなかったし、顔色が良くないけれども、最善は尽くしたと言える。 編集を担当させていただいたご本は、良い本になるはず。 ブログは、ウィーンを離れている間はお休みします。 また、2月にお会いしましょう。 みなさまも、ご自愛くださいませ。
Vollmond
60点が90点にはなってきたかな。 まだ処分していないクリスマスリースを眺めていたら、カタツムリの殻を銀色に加工した飾りを見つけて、大笑いする。 こういうものは、いつも教会のバザーで買うようにしているのだけれども、カタツムリの殻を使っているなんて思ってもいなかったよ。 触ってみたら、本物で、とても楽しい。 中の住人が亡くなった後のものを使ったのだと思うけれども、クリエイティブだなあ、と。 隣に引っ越してきた人が、バタバタしているのが聞こえて、それも可笑しい。 ここの建物は古くて、壁が石でできているからか、めったに他の家の音など聞こえてこない。 ほぼ無音。 だから、よっぽどのことなのだと思うけれども、家具をどこかにぶつけてしまっているのか、その音と二人の大きな声が聴こえてくる。 大丈夫かしら、と思いつつ、玄関扉を開けてみたら、廊下にずらりと段ボールが並んでいて、「もう、本当にごめんなさいね。すぐに片付けるから」と髪を振り乱した奥さんが私に言う。 「全然、構いません。ごゆっくり」と伝えて、自己紹介など。 ここの建物の人は、本当にみんな親切で、仲良し。
18 Std.
校正と企画書の作成にはざっと計算しても18時間かかるなあ、と思い、仕事を再開する。 校正はね。 これまで、この仕事に従事してきた人たちの仕事の仕方を残念に思う。 お金や名誉のためだけに仕事をするのはプロではないと、やはり思う。 良い仕事をしようと思うところにしか責任感は発生しないし、誰も気づかなくても、自分の評価に繋がらなくても、良い仕事をする、そのための判断が自分でできるのがプロなわけで。 そういう仕事の仕方に喜びのある人たちではなかったのだろうな。 現状、最後の最後に関わった私のところに非常に負担の大きな仕事が残されていて、 日頃から仕事をご一緒している先生にも驚かれているけれども、最善を尽くすと決める。 このあたりはもう、矜持の問題。 私の責任ではないのだろうけれども、これに目を瞑ることは、私の中の何かが許さない。 あと一日休めると良かったな、と思いながら、湯船に浸かり、 パジャマや寝具を全て洗濯機に詰め込み、台所の洗い物を終える。 風邪の時に水回りの仕事をしたくないのは、なぜでしょう。 蘇生完了前に覚醒させられたナウシカ(アニメの方)の巨
Fieber
今朝の新聞に(Die Presse)、風邪が流行っていると出ていて、まさにこれだなあ、と思いつつ。 しっかり熱を出して、寝込む。 仕事のスケジュールが大変なことに。 あと2日で300ページの校正と展示の企画書を書き上げることはできるのでしょうか。 明日、起きたら、元気になっていたい。 と思いながら、白湯と蜂蜜入りの紅茶を交互に飲み続ける。 なんとかしよう。


Wien
本の打ち合わせをしていたら、体温が上がり、ふわふわと目眩がして、喉が痛む。 部屋が暑くて、空気が乾燥していて、これは、ちょっときついなあ、と思いながら、打ち合わせの相手と別れて、外に出たら、確実に風邪をひいたことに気づく。 トラムの人混みに紛れることがしんどく思えて、歩いて帰宅。 月は、満月に向かうのだな。 iPhoneの写真だけれども、ウィーンの美しさが伝わるかしら。 打ち合わせの相手の人との雑談の内容を振り返りながら、形にならない考えを。 しんどいのに、頭の中でラデツキー行進曲が流れはじめて、自分への応援歌かと思い、 身体はうまくできているなあ、とか思いながら。 白湯を飲んで、眠る。 世界で起きていることに、このところものすごく疲弊しているけれども、 私の家は平和で、優しい。 しばし、思考のスイッチを切って、休むことにする。


2020
締め切りをいくつか抱えていて、一つ一つ丁寧に終えていきたいのだけれども、 体が疲れて、つい遊びに走る。 台所へ。 膨らむものを作ると決めて、スコーン。 バターとミルク、小麦粉とお砂糖とお塩とベーキングパウダー。 これだけあれば、美味しいものが作れます。 小さいものをたくさん作って、冷凍しておいて、朝ごはんやお茶の時間に温めて、ハチミツをつけて頂きます。 サクサク、ふわふわ。 私が自分でお菓子のレシピの本を買って、一番初めに作ったのはスコーンでした。 そのことを振り返るだけでも、人生の答え合わせができるような気がします。 私とイギリスの縁のようなもの。 ウィーンとの縁も幼稚園の頃には確かにできていた。 今の仕事もそう。 点と点は線になる。 そして、その軌道で出会った人たちの人生も交錯していく。 宿命のようなものは決まっているけれども、それを主体的に生きることはできる。 というのが、今の私の実感です。 2020年は、私は、この宿命のようなものを濃く生きてみようと思っています。 どこかを目指さなくても、運ばれていくのなら、 私の仕事は、自分の宿命をここ


Feb. 2020
服部豊子さんのご本が勉誠出版から本年2月に刊行される予定です。 現在、三校を鋭意進めております。