

30. November 2020
ふと、マーラーの恋文の一節を思い出して、確認したいと思い、本棚にあるはずの『音楽家の恋文』を探すけれども、見つからず。 せっかくなので、ドイツ語の原本を入手しようと探してみたら、著者クルト・パーレン氏のサイン入りの初版本がベルリンの古書店で売られていたので、注文する。 とても嬉しい。 1959年に刊行された本。 これからはもっと時間を大事にしようと思う。 自分が自分として生きるために。 明日からは「どうなるかわからない12月」(ある方の文章で気に入ったフレーズ)。 今日も良い1日でした。


29. November 2020
朝7時のシュテファン大聖堂。 久しぶりに晴れたので、ランニングに出たら、身体の筋肉がさらに衰えていた。 大館工芸社の曲げわっぱのお弁当箱を注文する。 中サイズ。 暖かくなったら、お弁当を持って、どこかに出かけたい。 2021年。 敢えて、こちら。 小沢健二さんの歌詞も詩のようで好き。


28. November 2020 II
お化粧品の整理をする。 もっぱら使っているのは、一番右のボームばかり。 いつかまたマスクをしないで良い時が来るのかな? 以前は、もう少しちゃんとメイクもしていたというか、関心があった。 髪がとても長かったこともある。 あれこれあっての今なのだけれど、女性が自分の女性らしさを大切にできなくなる心境というものがある。 私は、この時間が結構長かった。 誰にでも向ける優しさや善意のようなものが、甘露のように求められてしまうことがある。 それだけ疲れていたり、傷ついていたり、孤独を深めている人が多いのだと思うけれど。 何かをされたわけではない。 でも、適切ではない心の近さで依存されると疲弊する。 あるいは、どのような関係性であっても秘書だとか、何か女性としてのあり方、サポートすること、理解すること、男性を引き立てること、従うことなどを求められると仕事にならない。 「癒し」への期待は、女性のその人らしさの搾取につながっていることが多い。 本来、色々なもの、こと、人に分散して依存していれば良いのだけれど、不自然に生きている人は、よりかかれるものが圧倒的に少ない


28. November 2020
去年のクリスマスツリー。 今年は、どうなるでしょう。 口内炎がいくつもできてしまって、痛い。 今のところ、ウィータビックスを牛乳にしっかり浸したものが一番平和な食べ物。 うんと年上の友人は、回復に向かっているようなので、まずは一安心。 曲げわっぱのお弁当箱が欲しくなり、大館工芸社のサイトを眺める。 https://magewappa.shop-pro.jp そば皿、蕎麦ちょこ、湯呑み、お櫃、お重も素敵。 お弁当を持っていく機会というのは、そんなにないのだけれども、お弁当箱に詰めるということをしたい。 ふとベートーヴェンの散歩道にあるベンチでお弁当を食べるところを想像してみるけれども、 一人でお弁当を広げていたら、すごく変だろうな、と思い、可笑しくなって、却下。 そもそも、今は寒すぎるよ、と自分に伝える。 十数年使っていたランチョンマットをご苦労様して、新しいものを注文する。 笑ってしまうほど、物持ちが良い。 ボンで暮らしていたときにパリで買ったものを、ウィーン、エジンバラ、そして再びウィーンで使っていた。 パリには好きな手芸品店などがあるのだけれ


27. November 2020
明け方にヴィクトール・フランクルの『夜と霧』の一節を思い出す。 強制収容所から「いい人は帰ってこなかった」。 この世界で人間に起きることに神様のような存在は介入しないのだけれど、 だからこそ、どう生きるかというところで魂の高潔さのようなものが示される。 死ぬまでの時間の理解と人間社会、エゴイズムとの関わり方。 このことに対する理解と身の振り方に、その人の魂が表れる。 類は友を呼ぶ、というのは、この「理解と身の振り方」に通じるところがあるということ。 そんなことをつらつらと考えていたら、椎名林檎さんのこの歌の歌詞を思い出す。 そして、フランクルに会ったという先生の話を思い出す。 これからは、お互いに呼びあった友と生きていく世界。 これまでの時間の後悔、罪悪感、悲しみ、怒り、失望、絶望、 全てを今年に置いて、 誰もが、来年、新しい人生に進むことができる。 終わった繋がりには感謝して、さようなら。 穏やかな良い一日に。


26. November 2020
エジンバラで住んでいた家の窓。 明日から規制がさらに厳しくなるみたい。 親族でも世帯が違えば、会ってはいけなくなるらしい。 結局、今のままではロックダウンを解除したら、また感染が進むのだろう。 ワクチンは果たしてどれほど有効なのかな。 ウィーンはイギリスかな、と思うほどに曇天の日が続いていて、流石に日の光も浴びず、誰にも会わず、家で1日の大半を過ごしていると体のリズムが少しずつずれてくる。 そして、少し気が滅入る。 なので、普段は間接照明で暗めの感じが好きなのだけれども、部屋の電気を全てつけてみたりして、でも、無駄に電気をつけっぱなしにするのもアレなので、新年に向けた大掃除を始める。 春のロックダウンの時にも大掃除をしたので、あまり変えるところはないのだけれども。 今日聴いているのは、坂本龍一さん:


25. November 2020
6年前に購入したスマイソンのノートパッドと今年エリック・ボンパールで購入したマフラーが全く同じ色合いで笑ってしまった。 色の好き嫌いは、かなりはっきりしている自覚はあったけれども、ここまではっきりしているとは思っていなかった。 ターコイズ、ネイビー、ゴールド、レモンイエローが好きな色。 宝石だとオパール、真珠。 日々、色々あるけれども、今、自分にできることを疎かにしないようにしましょう。 いつか振り返る時の自分に肯定されるような選択をすれば、何事においても中庸な判断ができるのだと思っている。 私は、しばらく玄関の扉までお弁当お届け係。 それ以外は自宅にいるのだけれども、好きなレモンイエローのプリーツスカートを履いて、元気を出します。 穏やかな良い1日に。


23. November 2020
この木のお皿は、昔、イデーで購入したもの。 本来マグカップなどを置くものだと思うのだけど、別で見つけた蝋燭の受け皿(?)が窪みにぴったりと合ったので、以来、ずっとこのセットで使っている。 持ち運びにも良いのよね。 蜂蜜の蝋燭は、蝋燭を吹き消した時にも不快な匂いがしないし、最後まで綺麗に燃えるから好き。 エレベーターに乗ったら、どこに向かうのか知らない船に乗り込んでいた、という夢をみる。 四箇所、どこかに寄港すると言うから、どこかで降りられる?と尋ねたら、あなたが生きていけない場所よ、と言われる。 そう答えてくれた人は、髪の長い全身が銀色の人魚みたいな女性だった。 それなら終点まで向かうしかないのだなあ、と思って、目が覚める。 卵がたくさんあるので、今日の夜は、朝ごはんようにシフォンケーキを焼こうかな、と思う。 穏やかな良い1日に。