

31. August 2020
朝からグリーンカレーを作る。 グリーンのはずが、出来上がってみたらレッド。 どういうことだろうな。 昨日の夜は、終わりにすることと始まることを整理する。 もう、綺麗に線が引かれている。 あとは、なんというか、エネルギーを換えていくということなのだと思う。 後ろ手に閉める扉。 顔を向けていく世界。 8月も今日で終わり。 個人的には決定的に大きな変化があった。 9月は、何かが新しく始まる時間になるのではないかな。 全ての人にとって、来年の時間が流れ込んでくるような、切り替わりのひと月になるはず。 今日も穏やかな良い一日に。


30. August 2020
お昼にスーパーに出かけた足で、お花を。 白とグリーンの組み合わせは、落ち着く。 こういう人間でありたいと思っている。 今日は風が特別な感じで吹いていて、心がのびのびする。 幸せなイメージばかりがぐんぐんと広がる。 嬉しいなあ。 有り難いなあ。 何も特別なことが起きていなくても、幸せだなあ、と心から思える時間に生きていることに感謝する。 まだ外は明るいのだけれども、お風呂に入ってしまおう。 あれこれ良い香りのするもので、自分を労わろう。 それから、少しだけ考えごとをしましょう。 ノートにあれやこれやと書きつけましょう。 いろんなことがあるけれども、未来は、明るい。


John Williams
市庁舎前のフィルム・フェスティバルへ。 生涯現役で映画音楽を作曲し続けるというのは、すごいことだな。 こういう生き方ができる人がいるのだな、と気持ちが洗われる。 男性だけれども、美しい人だと感じた。 アンネ=ゾフィー・ムッターさんの演奏にはクラクラした。 初めて聴くヴァイオリンの音がいくつもあって、誰とも違う感じがした。 音楽のことが何もわからない私でも、ヴィルトゥオーソの迫力というものに触れた気がした。 ウィーン・フィルがThe Imperial Marchを弾くのは最高だった。 他にももちろん素敵な曲が何曲もあったのだけれど、ウィーン・フィルとThe Imperial Marchの組み合わせが似合うのか似合わないのかがよくわからない感じで、好きだった。 映像はもちろんカラーなのだけれども、なんとなく白黒で撮ってみる。 白黒で撮ると、何もかもが瞬時に過去になるようで切なさが増す。 こぼれ落ちてゆくもの。 大切にしたかったものをなんでもないことで壊してしまったりしながら、それでも時間は流れてゆく。 これが、私たちの生きる地球に流れる時間というもの

Gute Nachricht
窓際に並べて、熟すのを待っている洋梨。 これまで、Dorotheumというオークションハウスでカメラマンとして働いていた方に資料の撮影をお願いしていたのだけれども、その方が独立されたのでアトリエに伺った。 広いアトリエ。 ご両親が葡萄畑を所有しているらしく、そこで採れたという洋梨をポイポイと袋に入れて持たせてくれた。 ツルツルで固くて、まだ食べごろではなさそうなので、窓辺に並べて、陽に当てている。 陽に当てると熟すのかどうかはわからないのだけれども。 とても嬉しい知らせが一件あって、あるときの自分の仕事が報われた。 その時にはすぐに実を結ばなかったように思われる仕事が、別の機会に、思わぬところで喜びを運んできてくれる。 失敗というものはない。 合理的に考えてみても、挑戦はした方が良い。 そして、挑戦するなら、できるだけ若いうちが良い。 体力と気力があるから。 そして、今の自分がこの先の人生ではいつでも一番若い。 ということで、今日も仕事をする。 見事に一週間以上見立てを誤り、まだ終わっていない仕事を抱えているけれども、来週の水曜日くらいまでには完


29. August 2020
アマゾンさんが早速サンドイッチメーカーを届けてくれたので、家にあった全粒粉のトースト用のパンとチェダーチーズ、ハムで作ってみる(こちらのトースト用のパンは、日本の食パンと比べるとうんと小さい)。 見た目がちょっとアレだけれども、楽しい、美味しい。 バターを多めに塗って、焼き付けてみたら、サクサクで甘い。 りんごジャムにクリームチーズとか、ゴルゴンゾーラと蜂蜜を練って、カットしたイチジクと一緒にフィリングにしたら、とても美味しいおつまみになるのではないかな、と考える。 チキンのハムとオレンジとかもいいなあ。 これは、ちょっと良いお買い物でした。 今日の夜は、スターウォーズ。 この映画を観たことがないのだけれども、音楽をウィーンフィルが演奏したところを録画したフィルムを今月からウィーンで研究滞在している方と指揮を勉強しているという学生さんに声をかけていただいたので、観に行く。 また仕事着を一着購入する。 白に近いクリーム色のセットアップ。 自分の道を進みましょう。 今日も穏やかな良い1日に。


28. August 2020
朝のランニング。 ぼうっとしていたら、スプリンクラーの水を盛大に浴びた。 一瞬にして、眼鏡もビショビショ、髪はシャワーから出てきたかのように濡れる。 持っていた上着はそこまでひどく濡れなかったので、それを羽織って歩いていたら、そんな日に限って、国立図書館の知り合いの職員さんとすれ違い、この時間のここは大変なんだよ!と笑いながら声をかけられる。 すっかり身体が冷える。 大きな松ぼっくりができる、いつもの木に何やら新しいグリーンのものが。 クリスマスツリーの蝋燭のことを思い出す。 クリスマス。 12月。 あっという間のことだろうな。 この公園にたどり着く前に電動スクーターで飛ばしていた名誉領事とすれ違った。 この間は、ピンクのリネンのシャツに白いパンツ、今朝は黒のシャツに黒のパンツ、黒のサングラス。 いつも胸元を大きくはだけていて、裸足に革靴というスタイルで、なんとなくイタリアのファッションが好きなのかな、と思いながら眺めている。 今日も穏やかな良い一日に。


27. August 2020 II
寝ていないのに元気だな。 寝ていないから元気だとも言えるのかな。 もう一つ展示のお話と本への寄稿に関するメールを受け取る。 展示はスケジュール的に現実的ではないような気がするけれども、企画書をということらしい。 ひとまず打ち合わせの日取りを決める。 ドイツ語の随分難解な文章の日本語訳のことで相談を受けている。 この難しさは深いなあ、と思い、結局、その著者が援用している19世紀の人物の書いた文章の原典に目を通す。 その人物の文章には別の難解さがあるけれども、この難しさは好きだな、とうっとりする。 たった5行の文章なのだけれども、文章の構造分析と意味分析をまとめたらA4で3ページから4ページになった。 どれだけ情報を引きだせるか、ということを自分の成長の目安にしているのだけれども、自分がわかっていないことが何であるかを知ることでまだまだ成長できると思っている。 日本の大学のドイツ文学の博士課程の学生さんの指導をと言っていただくけれども、私はまだ教えることに時間を使えない。 年齢や体力のことを考えると、すべきことが他にある。 私は、自分の道をゆくのが正


27. August 2020
2時間ぐらいしか寝ていないのだけれども、夜中に目が覚めて、紅茶を淹れて、あれこれ考えごとをする。 考えたことの中の一つに食事のことがあって、ふと思いついて、サンドイッチメーカーを買う。 私のとても良くない習慣の一つに、家に食べたいものがないとき、あるいは食べたいものを作れないときには本当に何も食べないということがあるので、こういう道具があったら良いかもしれない、と思って。 これからの季節、ホットサンドは朝食にも良いかもしれない。 なんて言いながら、いそいそとお味噌汁を作って、ごはんを炊いて、卵焼きを焼いたりする和食の朝食を続けそうではあるけれども。 そして、ホットサンドも食べたくなければ、結局食べないのかもしれないけれど。 ワッフルは、この写真のブリュッセルタイプのものよりも、イースト生地にパールシュガーを入れて焼くリエージュタイプの方がカリカリ・もっちりした食感で好き。 久しぶりに台所の家電を購入したけれども、ちょっとした楽しみができた。 これから空気が乾燥するようになったら、また、ウイルスのことは深刻な問題になるのだろうと思う。 困ったものだ


26. August 2020 II
夜に友人がルッコラなどを持って、様子を見に来てくれる。 そして、少ししかワインを飲んでいないと思うのだけれども、ひどく酔う。 うんと年上のこの友人を年齢からすれば私が見送ることになると思うのだけれども、贖罪符を発行するように、天国行きを保証する。 この友人が天国に行けないなら、誰が行けるでしょうか。 私が活躍する未来を天国に行けたら、天国から見守るよと言うので、天国に行く前に見せてあげるよ、と約束する。 天国行きの証書はもう出ている。 それは、もう、どの立場か知らないけれども保証する。 目を閉じたら、天使がわーっとやってきて、迷うことなく、まっすぐに天国に連れて行ってもらえるよ、と保証する。 仕事は、一つ完了。 もう一つは、ほぼ完了。 ヨレヨレだけれども、楽しい。 写真は、スコットランドのアラン島。 写真を撮ったあたりは見事に誰も人がいなかった。 そういう場所を歩くのが好き。


26. August 2020
全く起きられず、8時間は寝たのかな。 工事の人の話し声で目が覚めた。 夢には、台湾の友人が出てきたことを覚えている。 どこかに旅に出て、その旅先に彼女がいた。 でも、夢の最後が殴り合いの喧嘩をしている男の人二人を眺めているというもので、あまり夢見は良くなかった。 オーストリア大使館のある方から連絡をいただく。 この期間だからこその特別なプロジェクトを実行したんだ、というお知らせ。 これは良い企画だな、と思う。 拝見するのが楽しみ。 ごはんが炊けるまで、コーヒーを。 開け放った窓から吹き込む風が冷たく、気持ちが良い。 ショーウィンドウには秋冬物が並び始めていて、パーティーの季節を先取りして、ドレスのようなものも並び始めている。 今年は時間が過ぎるのが本当に早かった。 とはいえ、そんなにしみじみと感慨に耽ることができるほどには、仕事を終わらせることができていないけれど。 あと4ヶ月。 今日も穏やかな良い1日に。