
変な日だな、と思い、どうにも気持ちが晴れず、夕方から外出する。
少し雨が降ったからか、変に暖かくて、風が吹いておらず、何かが変で落ち込む。
明日からレストランが閉まるからか、お客さんで賑わっているお店が多かった。
まるで金曜日の景色だな、と思いながら。
ワインを飲みながら、空を見上げた時の写真。
油彩画のよう。
お店の人に、また12月に会おうね、と挨拶をして別れる。
20時直前に帰宅する。
明日からしばらくはこの時間は外は歩けないのだな、と思って、時計を眺めた。
オペラ座のシャンデリアが輝いているのが外からも見えて、この明かりが明日からはまた見られなくなるのか、と思い、また変に気持ちが落ち込む。
その後、ユダヤ教施設がある場所六箇所で同時多発テロが発生したことを知る。
武装した犯人複数はまだつかまっておらず、近隣の住民は自宅待機するように呼び掛けられている。
明日もきっと終日自宅待機。
現在の時点(3日0時)で、亡くなった方は7名(そのうちの一人は警察に射殺された犯人)、病院に運ばれている方は15名と報道されている。
シナゴーグの近くにはおしゃれなレストランが複数あり、あのあたりが現場となってしまったことを想像するとやりきれない。
何を考えているのだろうな。
もしも、このロックダウン前日の人の動きを想定して、機会として利用したなら言葉がない。
周到に準備されたテロだったのだろう。
ウィーン・フィルの方々は日本に着いているといいな、と思いながら。
そうであって欲しいと願うよ。
ヘリコプターの音がなかなか大きくて、眠れない感じなのだけれども、寝ましょう。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
苦しいね。

アルベルティーナ美術館へ。
3日からオーストリアは夜間の外出禁止に加え、劇場や美術館、博物館、飲食店等が営業停止。
私の場合は、文化催事に熱心に参加しているとはいえないのだけれども、行けないとなると、ちょっと精神的に堪える。
芸術はなくてはならないもの。
ショップでこの本を見つけて、入手する。
それと特別展で気になったオディロン・ルドンの絵葉書も入手。
私は、ルドンの作品をとても好きだと気づく。
錚々たる作品群の中で、異質に浮いているというのか、誰とも違う世界のように見えた。
一言で言えば純粋で、眺めていたら、なぜか自分の心と通路が生まれたような感覚が生まれて、とても惹かれた。
ルドン展のようなかたちで彼の作品をまとめて見る機会が欲しいけれども、まずは画集を入手することにする。
詩を読みたい。
美しい言葉に触れたい。
今日も良い1日でした。

今朝は大寝坊をする。
12時間眠って、9時に目が覚めたときは何が起きたのかがわからなかった。
翻訳して、翻刻して、翻訳して、翻刻する。
今年の1月に台湾の友人に紹介された占い師の人に、11月に人生が変わると言われたのだけれども、その11月が気付いたらもう来月だった。
変わるのだろうな。
そういうことは、自分でもわかる。
もう何かが届き始めている感じ。
ずっとベートーヴェンのピアノトリオを聴いている。
私は音楽の専門家ではないから、演奏の良し悪しを判断するような感じでは聴かないし、そのような意識を持ちたくないようなところがある。
普段、十分に頭でっかちで過ごしているからか、演奏を分析するよりは、音楽を心で聴きたい。
誰かの演奏を好きだな、と思うときは、好きな理由があるのだと思う。
でも、その理由は知らなくていい。
知ろうとすると、豊かさが失われてしまうものもある。
ただ、好き。
それでいい。
今日も良い1日でした。
























