4. November 2020
熱を出して一日寝込む。
インフルエンザなのかコロナなのかただの風邪なのかわからないな、と思い、
ひとまずかかりつけ医に電話して症状を説明して、どうすれば良いのか指示を仰ぐ。
本当に毎年のように十一月、二月にインフルエンザに罹患しているので、かかりつけ医もわかってくれていて、有り難い。
身体が痛くないのと、それほど高熱ではないのでインフルエンザではないみたい、
咳が出ないので、コロナなのか風邪なのかわからないけれども、少し様子を見て、検査を受けることにする。
これを書いている今は、ほぼ普通の体調に戻り、平熱、夜ごはんがわりにホットチョコレートを飲む。
味覚も嗅覚も大丈夫みたい。
今回の銃撃のことでちょっと深くショックを受けてしまったので、それも関係しているのかもしれない。
疲れが少し溜まっていたところ、ぐんとバランスを崩した。
女性の給仕さんが亡くなられたと報道されていたのだけれども、この子は大学生だったのではないかな、と思っていたら、ウィーン大学の学生さんだった。
親御さんの気持ちを思うとやりきれないし、友人たちもただでさえこのコロナのことで不穏な時間が続く中、ひどいショックを受けているだろうと思う。
多感な若い人や子供の心を守らないといけないだろうと思う。
城主や先生とメールでやりとりする。
これからこういう事件は増えていくだろうと思う。
でも、オーストリアはやはり成熟した国だと感じる。
自由と民主主義の国だという自覚にブレがなくて、多様性を包括するという歴史的な方針も変わらない。
問題視することも信仰でも民族でもなくて、暴力性に限られていた。
一般市民の反応もこの辺りだと思う(実際、犠牲者の救助に当たった人の一人はムスリムの方で、実行犯の過激性とムスリムという属性は分けて考えられている)。
タブロイド紙などでは一部問題のある報道もあったけれども(そのためにスポンサーが降りるという騒動があったのだけれども、このスポンサーの反応も素晴らしいと思う)、大半は倫理的な規範を守っていて、メディアの成熟度を知ることができた。
私はとりわけ大統領の人柄に感銘を受けている。
彼の言説にはいつでも圧倒的な教養の存在が認められて、穏やかな人柄の厚みのようなものに憧れているぐらい。
ただの風邪かもしれないのだけれども、とにかく休みましょう。
寝れるだけ寝ましょう。
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