29. September 2020
あるところからあることに関してオファーを頂く。
これで二箇所から頂いているかたちになるのかな。
選ぶのは、より新しい動きができるところ。
シェーンブルン宮殿にアトリエを構えている保全修復士の方から経過報告が送られてくる。
ヴィトゲンシュタインの妹のヘルミーネが分離派の会長も務めたホーエンベルガーに師事して共同で制作した大型の作品。
ホーエンベルガーは女性にも美術の世界を解放した芸術家でもあり、今、カルティエが入っている建物の上の階にアトリエを構えていた。
この夏は、夜にアイスを求めて外に出るたびに、そのアトリエのあった階を眺めていた。
大きな歯車が動いたなあ、と思う。
動いてしまうと前には戻れない。
休むこともできていないので、ちょっと胃が痛むけれども、覚悟を決めましょう。
と書いていたら、日本から送ってもらった荷物がドーンと届く。
7時にランニングに出たのだけれど、いつものご機嫌に配達してくれる郵便局の人の顔がやたらと頭に浮かぶので、あれ、これは荷物が届くのかな、と思って、引き返してきて良かったよ。
彼が郵便を配達してくれる時間は、新聞が配達されるよりも早くて、ちゃんとした服装で応対できたことはないのではないかしら。
今日はトレーニングウェアにボサボサの頭にメガネ。
荷物の中には、ボルボのボールペンもあった。
これは、今、この車に乗っている父からのプレゼントだと思う。
重みがあって書きやすい。
来年の手帳用のボールペンとして使わせてもらうことにする。
感謝。
今の社会にある問題のことは、もう理解しているように思う。
変えていきたいと思う。
穏やかな良い1日に。
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