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27. September 2020 II

夕方から日曜日も開いているプリントショップへ。

本みたいなボリュームのものが出来上がった。

対応してくれた店員さんがなんとか安くと思ってくれたようで、何かの割引を適応して下さり、50ユーロ分安くして下さった。

優しいなあ。

「作業中に少し見てしまったのですが、とても綺麗ですね」と言ってくれて、とても嬉しい。

「ありがとう。印刷もとても綺麗で嬉しいです。あなたの提案してくださった紙が素晴らしいです、ありがとう」と伝えたら、それまでぶっきらぼうな感じの口数の少なかった方だったのだけれども、照れたような感じで少し話してくれた。

本職は、ヘビメタかロックミュージシャンなのかな。

全ての指に尖ったゴツゴツしたシルバーの指輪がはめられていて、爪も綺麗に尖っていた。

髪はサラサラのロングヘア。

あの爪のデザインには何か意味があるのかな、どんな音楽を演奏しているのかな、と想像する。

良い日曜日の夜を、そして良い一週間を、と言っていただき、マスクの下の笑顔で別れる。

親切にして下さり、感謝。

ありがとう、ありがとう、ありがとう。


日が暮れた街を歩き、近所の応援したいレストランで夕食をとる。

ターフェルシュピッツの美味しいお店。

ほぼ満席で、もちろん感染のことは頭にあるのだけれども、久しぶりに賑やかな場所にいられて幸せだった。

店員さんや隣の席に座っていた方と少し会話をして、別れる。


ニューイヤーコンサートが開催されることが決まったことを知り、よかったなあ、と思う。

楽友協会、ウィーン・フィルの歴史だものね。

その決断に矜持を見る。

どうか、このままコンサートを継続できますように。

どうか、無事でありますように。



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