22. April 2021

この時計は私のものではなくて、預かっているもの。
使ってね、と言ってもらったので、使わせてもらっている。
そろそろ鈴蘭の季節なので、お店に並んだら、左の花瓶に(右にも同じ花瓶がある)。
青木の翻訳は実はまだ終わっていない。
三行から五行を訳すのに1時間かかる。
なので見事に牛歩の歩みなのです。
私のドイツ語訳で読んだ方が圧倒的に分かりやすいだろうと思うほどに彼の日本語は難解。
大きな問題はトーマス・マン並みに一文が長いこと、造語が散見されること、あと、これは彼の文章特有の問題ではないけれど、日本語とドイツ語のコノテーションの違い。
青木の難解な文章を読み込んでいると、頭の中が日本語でいっぱいになり過ぎてしまって、ドイツ語の形容動詞と動詞の組み合わせなどの言語感覚が機能しなくなる。
迷う時間が長くなり、そうすると仕事は滞る。
この仕事もまた、完成したら、大きく成長できるには違いない。
数十年もの間、3人の人が代わる代わる挑戦をして、実現しなかった仕事。
3人でなんとか進めてきた分以上の仕事が残されていて、それに私は今取り組んでいる。
意地でも良い本に仕上げるべし。
この本で自分の名前で出版する本は8冊目。
和定食のような朝食を食べたいなあ、と思いつつバナナとコーヒーと甘いパン。
寝ている私の代わりにご飯を作ってくれる私がいたら良いのになあ、と思いながら。
今日も穏やかな良い一日に。
コメント