8. August 2020

この間、ホイリゲに行った時に先生に撮ってもらった写真。
ここで働いている人は皆、ハンガリー出身の人で感じが良い。
来週はある方にお会いする。
胃が痛いけれども、まずはお会いできることに感謝します。
良い経験を積ませていただいていると思う。
色々な人、色々な世界を知っておきたい。
アクリルの頃から注目していた坂口恭平さん。
「いのっちの電話」という活動そのものがもう凄いのだけれども、少し前からパステル画を始めたら画家になった。
天才なのだと思うけれど、彼のように自分の仕事を見つけることができるのが、人間にとっての理想中の理想だろうと思う。
私は、この人のパステル画が大好き。
こちらの国籍の人と結婚しないでビザを取得して暮らせているのはなかなかの偉業なのだけれども、海外で働いたことのない人、暮らしたことのない人にはわからないかもしれない。
自国にいれば自動的に手に入る権利や選択肢などの8割方を失いながらキャリアを積むことになる。
その上で語学の問題がある。
母国語の人と同じ土俵に立てて初めてスタートラインに立つということ。
自国を拠点に時々海外へ、というのと拠点を海外に移すことには大きな違いがある。
自国を離れて自国や同胞を相手にした仕事などもせずに一人で生きるということは、帰る場所というものがない旅に一人で出るようなこと。
孤独への生まれつきの耐性があって、それが人格に大きな影響を及ぼしている人間がするような生き方だと思う。
結婚を勧められたのだけれども、こういう人間なので、誰かと一緒にいることで安心を得たいというような発想はないのよね。
そういう人間であれば、日本に暮らして時々海外に出るような生き方をしていただろうと思う。
私の場合は、安心というものが自分を自由に生きられることにある。
もしも結婚するとしたら、その人が自分の帰りたい場所だということでしょう。
人生は一度きりなので、作者として素敵な物語を創造して、主人公としてそれを生きること。