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13. Mai 2020


亡くなった実家の猫がベッドに入ってきて、一緒に眠る夢を見る。

猫って、つれないところがあるから、こんな風に甘えてもらえると嬉しくて、ベッドを譲ってでもできるだけ一緒にいてほしいと思わせるところがあるのよね。

写真が見つからず、私の描いた下手なイラストだけ見つかった。

弟が瀕死の状態になっていた彼を公園で見つけて、他の猫と一匹だけ違う模様だったからという理由で連れて帰ってきた。

動かないし、サイズはネズミのようだし、これは・・・と思いながらも急いで動物病院に連れてゆき、利尿してもらい、机の下に彼の居場所を作って、身体を温めるということを何日かしていた。

病院では、生後1週間だと言われたのかな。

近くのホームセンターで猫用の粉ミルクとスポイトや哺乳瓶も買い、しょっちゅうごはんをあげていたような気がする。

お腹がポッコリするまで飲ませては、排泄を促す。

そんなことができたということは、私は春休みだったのかしら。

そうこうしていたら、ある日突然、歩けるようになった。

歩けるようになったその時から王子様みたいだった。

とにかくプライドが高くて、気が強くて、ちょっと神経質で、とりわけ母を召使いのように使役し、近所の女の子にはシール付きのラブレターをもらっていた。

野良の子猫に良いところを見せようとして、必死に木登りをしたりとか。

春先には尻尾がいけないところから切れているトカゲとか、無残な状態の小鳥とか、それはそれは喜べない贈り物をたくさんもらった。

引越しの時、弟の水槽から消えた金魚がいて、どこにも見つからなかったこともあった。

途中から一緒に住むようになったゴールデンレトリバーのジョンくんのことは、弟のように扱っていたような気がする。

ジョンくんのハウスに一緒にいたり、勝手にお水やごはんをもらっていた。

それをちょっと我慢しながらも許すジョンくんは穏やかで優しかった。

ジョンくんは、頭に蝶々が止まるくらいに大らかで穏やかな子だったのよね。

猫の彼の名前は、この本から取った。

『牡猫ムルの人生観』

今、読み返すと名は体を表すとはいうけれど、序文からして、彼の性格はこの名前に由来しているような気もする。

「真の天才に生まれついた自信と落ち着きとを持って、俺は自分の伝記を世に送る。それは、世人が偉大な牡猫になるにはどんな修養をするものかと知り、俺の卓越さをあますところなく認め、俺を愛し、評価し、尊敬し、驚嘆し、かつ、少々崇拝するためなのである。」

偉大な牡猫になるための修養。

俺を愛し、尊敬せよ。

まさに、彼。

思えば、まだドイツ語で読んだことがない。

読んでみよう。

この日本語訳だと一人称が「俺」と訳されているのだけれども、なぜ訳者の秋山氏が「俺」としたのかも知りたい。

猫の柔らかさが恋しい。

今日も穏やかな良い一日に。

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