27. April 2020
19世紀初期のウィーンの彩色石版画。
シュテファン大聖堂や王宮の位置関係からも、ここが現在のどのあたりなのか、いまいちつかめず。
この塔のようなものは、今はもうないはず。
どこでしょう。
でも、人々の往来を眺めていると、よく利用されていた道であることがわかるし、この道をベートーヴェンも馬車で走ったかな、など想像するのが楽しい。
今日も穏やかな良い一日に。
追記:
知り合いの詳しい方に写真を送ってみたら、すぐに判明しました。
この石版画は、コールマルクト(Kohlmarkt)の今のデメルの前にあった出版社・本屋さん(Artaria Verlag、1770年創業)で作られたもの。
楽譜の出版社として有名で、ハイドンやモーツァルトの楽譜の出版権を獲得していたそうです。
ベートーヴェンの初期の作品の楽譜も出版していたそうですが、のちに激しい係争関係に。
今は、その出版社があった場所にプラダが入っているのかな。
石版画に見える通りは、Triester Straße。
ウィーンとバーデンを繋ぐ道で、グラーツを経由してトリエステに出る道だったそうです(だから、Triester Straße)。
そして、ベートーヴェンがバーデンの温泉に馬車で向かう時にいつも通っていた道だそうです:-)
この塔もまだ残っているそうです。
外出制限が解かれたら、訪れたい。