20. April 2020 (2)


まだ三寒四温の日が続くけれども、気分を変えるために衣替え。
と言っても、私が持っている洋服の数はとても少ないので、1時間もかからない。
ショールやセーターのゴミを払って、形を整えて、防虫剤シートを衣装ケースに入れて、終わり。
写真は父方の祖母から譲り受けた手編みのショール。
とても繊細なカシミヤの毛糸でお花の柄に編まれている。
長さが着物にも合いそうな長さで、うっとりするのだけれど、どこかに引っ掛けてしまいそうで、めったに使えない。
私は祖母がこれを使っていたところを見たことがないと思っていたのだけれど、母に確認したら、祖母のお気に入りでよく使っていたのだそう。
長さも厚みもあるものだから、どんな風に巻いていたのかなあ、と想像する。
あるとき急に「これ、奈奈ちゃんにあげる。良いものだよ」と言って、譲ってくれたのだけれど、そんなにお気に入りでよく使っていたものだったということを知らなかったので、譲ってくれた祖母の気持ちを今になって受け取ることになる。
おしゃれにこだわりのある人で、既製の洋服でもちょっとしたところの丈などが気に入らないと、自分で直していた。
お花柄に編まれたこの一点物のショールを女性らしいものとして大事にしていたのだろうなあ、と思う。
しかし、見れば見るほど、気の遠くなる手仕事に見える。
こういう仕事ができる人の心の在り様は憧れるし、尊敬する。

好きな色がいつも同じだなあ、と改めて思う春の薄手のストール。
5年ほど前に購入したもの。
この色合いに一目惚れをして購入したのだけれど、身につけるには色々な点で自分が追いつかないという感じで、ずっと寝かせていたもの。
やっと追いついたような気がするので、今年から使うことにする。
優しい色合いのものに囲まれて、穏やかな気持ちで過ごしたい。