Glastonbury















6時半発の飛行機でロンドンへ。
入国審査が大変だろうと思っていたら、日本国籍の人は、自動ゲートを利用できるようになっていた。
拍子抜けするほどさっと通過して、コーチステーションへ。
ブリストル行きの長距離バスに乗り、
ブリストルのコーチステーションで、グラストンベリー行きのバスに乗り替え。
いろんな人に声をかけてもらって、スケジュールを前倒しで13時に到着。
みんないい人だ。
ホテルに荷物を預けるだけのつもりが、お部屋に入れてもらえたのも、ありがたかった。
イギリスは天気が変わりやすいので、青空の見えているうちに、一番行きたかったところから行こうときめて、塔へ。
よくわからないけれども、これを見て、ここに来たくなったのだった。
しかし、なぜか、民家のあるところから向かってしまい、牛とか羊の間を歩くことに。
これは確実にルートを間違えているな、と思いながらも、のしのし歩いていたらば、ルートに戻れた。
しかし、上に向かって進み始めると、階段はなだらかなのに、なぜか、恐怖がわく。
この恐怖って何だろうな、と思ったら、強風にあおられていた。
耳には轟音。
しかも、ものすごい追い風で、厚手のダウンが船の帆であるかのように、風を受け止めて、体を前へ、前へ運ぶので、途中でこれは、ちょっと危ないのではないのかしらと思い、ベンチに座ったら、後にも先にも進めないぐらいの強風。
手すりがないので、風に煽られると簡単に体を持って行かれる。
眼下には絶景が広がっているけれども、自分のいる場所の高さを認識してしまい、恐怖が追加される。
塔が見えているけれども、あきらめようか、と思うと、風が止む。
そこで、えいやと歩き始めると、追い風に煽られる。
初めて、このタイプの恐怖を味わったなあ、と思いながら、危ないと思ったら、しゃがもうと決めて、前進。
塔に着くと風はもっと強く吹いていて、いろいろと凄まじい場所だった。
何に似ているか、まったくわからない。
降りるときの方が、恐怖を感じるだろうと思いながら登っていたけれども、
塔で爆風に煽られていたら、恐怖が底をつき、覚悟が決まったのか、
もう、なんとも思わなくなり、考え事もせずに、のしのし歩いて、Chalice Wellへ。
ここも何とも言えない場所。
コンパスがあったら、ぐるぐると回りそうなタイプの場所で、グラストンベリーの街の雰囲気を濃縮したような場所。
塔が滝行だと、Chalice Wellは湯治かな、と思っていたら、雹。
雹にバチバチとあたっていたら、集中力のようなものが増して、すっきり。
スーパーでお水と薔薇(ローズウォーター入り)のレモネードを。
本当に薔薇の味がした。