Ästhetik

最近、美しさについて考えることが多いな。
それとシステムについて。
とても多くの人が、自分というものを現在のシステムの一部にする生き方を当たり前に思っていることを不思議に思う。
システムって古くなるよね。
あらゆる仕組みはある時に作られて、維持されているから機能しているだけで、絶対のものではない。
でも、人は、なぜか一生懸命にその仕組みの中で生きようとする。
そのことを不思議に思う。
今の仕組みとは合わなくてもいいじゃない。
他の人と自分は違っていていいじゃない。
その違いを真摯に生きる方が価値を生み出せるし、自己重要感が増して充実した時間を過ごせる。
そもそも人は他人と違っていたい生き物なのだ。
だから、違いを適切に表現できなければ、別のところで違いを生むための醜い争いを起こす。
自分を見てもらいたいようには見てもらえなかったいう理由だけで癇癪を起こすこととか、
マウンティングなどがそうだよね。
確かだと思いやすいことは、みんなが揃って見ている幻想にすぎなかったりもする。
幻想をメタ認知できるような個として生きるのでなければ、自分を生きるとは言いにくい。
みんなと違うと不安だから、同じ道を行くけれど、違っていたいから競争したり、争うという人に足りないのは孤独への耐性かも。
生き物として少し弱いのだ。
その弱さが他者への攻撃や支配につながるのではないかな。
私が芸術家に惹かれるのは、この孤独への耐性が強いからなのかも。
孤独が深い人は、美しい。
人は誰しも、もう少し孤独に強い生き物になれるといいのかもね。