"understanding person"
母からまたバラの写真が届いた。
お庭で咲いたバラ。
可愛い。
友人から相談を受ける。
話を聞きながら、考えるのだけれども。
人の気持ちがよくわかる人、あるいは癒しを求められやすい人は、人の幼児性の悪影響を被ることが多いのではないかな。
幼児性をインナーチャイルドと言い換えても良いのだけれども。
ここに問題がある人の甘えや問題のある行動に振り回されやすいように思う。
人の気持ちがよくわかる人、癒しを求められやすい人は、人との心の距離が近づきやすい。
肯定的に包容してくれる相手というのは、幼児性に問題のある人にはとりわけ居心地が良くて、甘えも出やすい。
彼らは、その甘えが受け入れられなかった時に、不機嫌になったり、わざとこちらが困ることをしたりして、何かを試すようなことをする。
これが、恋愛関係や夫婦関係でない男女間で起こるとややこしい。
私は女性なので、女性としての立場でしかこの問題はわからないけれども、
女性が、恋愛関係でも夫婦関係でもない男性から癒しや理解者であることを求められると、相当傷つくように思う。
精神的な負担がとても大きい。
仕事関係の相手からあまりにプライベートなことを打ち明けられたりすると、カウンセラーでもないのに、守秘義務の発生する秘密が蓄積されて、とてもしんどい。
一度構築された親密さから、相手の甘えが加速することが多いからこそ、問題は厄介。
相手は子供の部分で対峙するから、拒否されれば、過剰なまでに傷つく。
傷つくと、仕返しても良いのだという、これまた子供のような行動が続く。
あくまでも恋愛ではないことを前提にしているから、好きだとか嫌いだとかで決着がつかず、問題が長引く。
女性と男性のパワーバランスで起きやすい問題がこれだと思う。
仕事の関係において、女性の方が若かったり、男性より立場が弱いと、男性からの子供らしい、けれども愛憎ある仕返しに悩まされるのではないかな。
男性と女性を置き換えても起きることだと思うけれど。
これは、一種の「モテる」状態とも言えるのかもしれないけれど、こういうことでとてもしんどい思いをすると、たとえ自分から好きになった相手とでも、精神的な負担を抱えることが予感されて、親密な関係を築くことが躊躇われるのではないかな。
女性の場合は、結婚するなどしてパートナーの存在が歴然とすれば、こういう問題は減るのかもしれないけれど。
過剰に依存されると、女性なら女性性が、男性なら男性性が傷つき、自分を十全に表現することが難しくなる。
セクハラでもない、この問題にはどんな名前がつくのだろう。
心の距離を一方的に詰められて、理解者であることを求められることへの嫌悪感は、どのように形容したら良いのだろう。
幼児性と母性、幼児性と父性。
こういう関係で悩んでいる人というのは案外多いように思う。
癒しとはなんなのだろうな。
赦し、肯定、大らかさ。
そういうものを持つ人が、自分であることに疲れずに生きていける術を身につけられるといい。
今日も良い一日でした。