4. April 2020 (2)
午後のコーヒー。
朝のカップと模様違い。
小さなマグと小さなお皿。
明治時代の外交官の文章をドイツ語に訳す。
40年以上、いろいろな人がチャレンジして完成しなかった仕事。
わかるよ。
挫折してしまった理由が。
伊藤博文の手紙は、返り点が打ってあったり、もはや漢文。
語彙が造語だったり、普通に使う言葉でなかったり、やたらと格調の高い言葉だったり、構造がとらえにくい文章だったり、言い回しだったり。
インプットの日本語の理解にも骨が折れるし、アウトプットのドイツ語での文章の組み立てにも骨が折れる。
私の頭は、何がわかっていなくて、理解につまづいているのか、ならば、何をどう解消する必要があるのかということを常にもう一つの目で観察して、答えを出している。
そして、書いた人の頭の中の世界を体験している。
頭が忙しいけれども、私にはできる仕事。
ならば、やってみせましょう。
うららかな春の午後。
世界で起きていることを一瞬、忘れてしまう。
何かこう、爆発的な力が身体の芯をとらえていて、大きな変革に備えているような感じがあるけれども、今の暮らしで変革なんて起きるのかな。
希望よりももっと確信に近い感じ。
キウイのショートケーキかレアチーズケーキを食べたい。
来週、果物が届いたら作るべし。