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社会との接点としての使い道が拓かれなければ、

持っていることが苦行に思われる才能もあるのではないかな。

その才能のために、ひととしてこうありたいと決めている境界線を破ってしまう経験が増えるから、葛藤が生まれたり、自信を失ったり、自己嫌悪に苛まれたり、身体を壊したりもする。

彼らの生きにくさは、自己肯定を推奨するだけでは足りない。

根っこは、心の問題ではないから。

どうしても、その才能の使い道が開かれる必要がある。

既存の職業で生かされる才能ではない場合、生かす道を切り拓かなければならない。

そうしないと、自分でも把握しきれないブラックホールを抱えて、

居場所が見つからないまま、社会に合わせることに消耗して生きるばかりで、

ずっと苦しい人生を送ることになる。

これは、本人にとっては本当にしんどいものだと思う。

このことについて、ずっと考えている。

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