talking to
- Nana Miyata
- 2019年1月11日
- 読了時間: 2分

大学病院で検査を受けて、お医者さんに安静にするようにと念を押されるも、
久しぶりに外に出れた喜びから、病院の前に止まっているタクシーに乗り込んで出かける。
空は青いし、まだ1日は始まったばかりだし。
出かけた先は、私にとっては、神社みたいな木が立っている場所。
何かあるたびに訪れるようになってから、今年で16年目になる。
初詣。
今日は、そこで初めて狐を見た。
その先は森のように木々が鬱蒼と立ち並んでいて、墓地もあるし、狐がいても何ら不思議はないのだけれども、逃げる感じもなく、機嫌のよい猫みたいだったから、拍子抜けしたというか、何というか。
さらに不思議な女性にも会った。
私が牛歩の歩みでよたよたと進んでいるのに、追い抜けてしまった人。
ダッフルコートのフードをかぶっていて、後ろから見た時は男性かと思ったけれども、大柄な女性だった。
きっとアフリカ系のひと。
なぜ、追い抜けてしまったかというと、不思議な踊りを踊っていたから。
最初はエクササイズかと思ったのだけど、違った。
一つ一つの動きに意味があるらしく、太極拳のようなゆっくりとした動きで、じっくりじっくり取り組んでいるらしかった。
最後は何かを持ち上げては、落とすような動きをしていたけれど、一体何を動かしていたのか。
青空のもと、木の前で、狐と集中しながら何かの踊りを踊っている女性とゆっくりしか動けない私が揃っている光景は、あまりにシュールだった。
こんなに閑散とした場所に、なぜ、揃ってしまったの、という感じで。
その場所で、いくつか頭に浮かんだことのうち、一つは本だったので、帰宅後に早速調べて注文。
19世紀初頭のアメリカに暮らしていた人らしい。
すっかり身体が冷えたので、ミルクティーを淹れて、
甘いパンとバターとジャムでおやつにしたのだけれども、このジャムの蓋が可愛かった。
19世紀に創立された、壁紙などの内装の専門店Backhausenのデザイン。
日々の暮らしが楽しいのが一番だよね、と思う。
調子に乗って歩いたものだから、また痛みが出て、横になっているのだけれども、最高な一日だったな。
楽しかった。
